前嶋藍|2026年ドラフト候補査定|亜細亜大の強肩司令塔をどう見るか

2026年ドラフト候補

亜細亜大学・前嶋藍は、強肩と送球の安定感を武器にする守備型捕手。
打撃面にはかなり課題がある一方で、捕ってから投げるまでの速さ、低く正確な送球、捕手としての存在感はかなり魅力がある。

タイプとしては、打撃より守備でチームを支える捕手。
強肩で盗塁を刺し、投手を引っ張り、守備面で試合に関わっていく。打てる捕手として高く評価する選手ではないが、守備型捕手が欲しい球団なら、下位でかなり面白い候補になると思う。

現時点での指名順位予想

予想:ドラフト4位〜5位候補

前嶋は、現時点では5位前後の捕手という評価。

肩と送球、捕手としての存在感はかなり魅力がある。
ただし、打撃面の課題が大きく、守備型捕手は毎年一定数いるため、打撃に魅力がないと上位指名まではなかなか難しい。

高くても4位くらい。
最後の秋に打撃の成長を見せられれば順位が上がる可能性はあるが、現時点では守備型捕手として中位から下位で狙いたい選手だと思う。

※評価は記事作成時点のものです。

基本プロフィール

項目内容
選手名前嶋藍
所属亜細亜大学
ポジション捕手
守備位置捕手
投打右投右打
フォームスタンダード
選手タイプ若月健矢

能力査定

パワプロ風査定

弾道ミートパワー走力肩力守備力捕球
2EDEABB

特殊能力

特殊能力
送球B
キャッチャーB
守備存在感

査定のポイント

今回の査定は、アマチュア基準で能力を表現している。選手の特徴が分かりやすくなるように能力化しており、実際のゲーム査定を予想するものではない。

前嶋藍の評価で一番大きいのは、守備型捕手としての完成度

特に送球面はかなり高く評価した。
地肩が強いだけでなく、捕ってから投げるまでが速く、低く正確な送球ができる。肩A、送球Bはこの部分の評価になる。渡部海、西野啓也、前嶋藍の大学生捕手候補の中でも、送球だけなら前嶋が一番良いと思う。

一方で、打撃はかなり厳しく見ている。

ミートE、パワーD。
スイング自体に大きなクセがあるわけではないが、打てるゾーンが狭く、プロで高い打率を残せるイメージはあまり湧かない。守備型捕手として評価する選手であって、打撃で順位を上げるタイプではないと思う。

打撃評価:現状ではかなり厳しい

前嶋の打撃は、現時点ではかなり課題が大きい。

インコースの方が得意そうではあるが、アウトコースへの対応はかなり怪しく見える。
差し込まれたポップフライも目立ち、高めの球もあまり得意ではなさそう。プロの球に対応するには、かなり時間がかかると思う。

捕手としては打てる、という評価にも現時点では置きにくい。

ただし、この春は冬の間にウエイトアップした影響もあってか、打撃成績はそれまでより上がっている。
2割5分6厘にホームラン2本という内容は、前嶋を見る上での期待材料ではある。最後の秋にもう一段打てるところを見せられれば、評価が上がる可能性はある。

とはいえ、基本的には打撃で評価する選手ではない。

プロでは8番に置いて、守備を期待する捕手というイメージ。
打撃が大きく伸びれば若月健矢くらい打てる可能性はあるかもしれないが、現時点では守備を軸に見たい選手だ。

守備評価:肩と送球はかなり魅力

前嶋の最大の武器は、やはり肩と送球。

地肩の強さはかなり目立つ。
それだけでなく、捕ってから投げるまでの動作が速く、送球も低く正確に届く。ワンバウンドを立ち上がりながら捕球し、そのまま二塁盗塁を刺したプレーはかなり見事だった。

盗塁を刺す能力は、プロでも十分に武器になると思う。

守備力はB、捕球もB評価。
エラー数はそれなりにあるが、試合を見ている限りでは、ボールを後ろに逸らす心配はあまり感じなかった。ストップ能力は十分ある捕手だと思う。

フレーミングも悪くない。

球を捕ってからミットを動かしてはいるが、動かす距離が短いため、それなりに自然に見える。
ただし、渡部海のようなレベルの高い捕手と比べると、細かい部分ではやや物足りない。

捕ってから動くのが少し早く、もう少しアンパイアにしっかり見せてから動いてほしい場面もある。

長所

肩Aに置ける強肩

最大の長所は、肩。

前嶋は地肩がかなり強く、盗塁を刺す能力が高い。
捕ってから投げるまでの一連の動作も速く、単純な肩の強さだけではなく、実戦で走者を刺せる送球能力がある。

肩Aはかなり高い評価だが、前嶋の場合は十分この評価に置ける。
守備型捕手として、まず一番分かりやすい武器だ。

送球の安定感

前嶋は、送球もかなり良い。

低くて正確な送球ができ、盗塁阻止に直結するプレーがある。
肩が強くても送球が暴れる捕手はいるが、前嶋はその点でかなり安定している。

送球Bは、前嶋の評価でかなり大事な部分。
プロでも、二塁送球は早い段階で武器になりそうだ。

守備型捕手としての存在感

前嶋は、ただ捕って投げるだけの捕手ではない。

投手を引っ張るジェスチャーや声掛け、野手への指示も積極的。
試合を見ていて、「この試合は前嶋がマスクを被っているんだ」と安心させる存在感がある。守備存在感はこの部分の評価になる。

捕手としての雰囲気がある選手だと思う。
打撃で目立つタイプではないが、守備面でチームを支える空気を出せるのは良いところだ。

捕手として学ぼうとする姿勢

野村ノートを教科書にしているという話もあり、捕手として何を考えるべきかを学ぼうとしている姿勢も評価したい。
ただの強肩捕手ではなく、頭を使ってやろうとしているところはかなり良い。

捕手は経験で伸びる部分も大きいポジション。
肩と送球という武器があり、そこに捕手としての考え方が加わってくれば、守備型捕手としてかなり面白い存在になる。

課題

打撃の確実性

一番の課題は、打撃。

現時点では、プロで打てると言えるレベルではない。
打てるゾーンが狭く、アウトコースや高めへの対応に不安がある。差し込まれたポップフライも目立ち、プロの投手相手には苦労しそうだ。

ミートEはかなり厳しい評価だが、前嶋の場合は守備で評価する選手。
打撃が少しでも伸びれば順位は上がるが、現状では打撃込みで高く見るのは難しい。

外角対応

インコースはまだ対応できそうだが、アウトコースへの対応はかなり気になる。

プロでは、打てないコースが見えると徹底的に攻められる。
外の球に対して、ただ当てるだけにならず、右方向へ強い打球を打てるようになるか。ここは今後の大きな課題になる。

フレーミングの細かさ

フレーミングは悪くないが、まだ細かく伸ばせる部分はある。

捕ってからミットを動かす距離は短く、自然には見える。
ただ、捕球後に動くのが少し早い場面があり、アンパイアにもう少し長く見せても良いと思う。

捕手としての基礎はある。
だからこそ、こういう細かい部分が整えば、守備型捕手としてさらに評価が上がる。

レギュラー捕手としての打力

将来的に絶対的なレギュラーになるタイプかと言われると、現時点ではそこまでではないと思う。

守備型の控え捕手、あるいは投手によってマスクを被る併用型の捕手というイメージが近い。
打撃が伸びれば若月健矢くらいの選手になる可能性はあるが、今の打撃のままだと、レギュラーを取り切るには少し物足りない。

プロでの役割イメージ

プロでは、まず守備型の控え捕手として見たい。

肩と送球は早い段階で武器になりそうで、盗塁を刺す能力はプロでも評価されると思う。
打撃で一軍に上がるタイプではないが、守備面で投手を支えられる捕手として、ファームで経験を積ませたい選手だ。

将来的には、2番手捕手や投手別にマスクを被る捕手が現実的なイメージ。

打撃が伸びれば、正捕手争いに入る可能性もある。
ただ、現時点では「打てる捕手」ではなく、「守れる捕手」として評価する選手だと思う。

守備型捕手が欲しい球団なら、下位でかなり狙いやすいタイプ。
肩と送球という分かりやすい武器があるので、プロで役割を作りやすい。

誰タイプ?

選手タイプは若月健矢

強肩で守備面に魅力があり、打撃はそこまで期待しすぎない捕手という意味では、若月のイメージがかなりしっくり来る。

ただし、現時点で若月のように一軍で長くマスクを被れる完成度があるという意味ではない。
前嶋はまだ打撃に大きな課題があり、守備面も細かい部分では伸びしろがある。

それでも、肩と送球、捕手としての存在感はかなり魅力。
打撃が少しでも伸びれば、守備型捕手として長く一軍に残れる可能性はある。

まとめ

前嶋藍は、亜細亜大学の守備型捕手。

肩A、送球Bに置ける強肩と送球精度が最大の武器で、盗塁を刺す能力はプロでも十分評価されると思う。
守備力B、捕球B、キャッチャーB、守備存在感と、捕手としての守備面はかなり魅力がある。

一方で、打撃はかなり課題が大きい。
ミートE、パワーDの評価通り、現時点ではプロで打てるイメージはあまり湧かない。外角対応、高めへの対応、打てるゾーンの広さは今後の大きなテーマになる。

現時点ではドラフト4位〜5位候補。
守備型捕手が欲しい球団なら下位で狙いたい選手で、最後の秋に打撃の成長を見せられれば評価はさらに上がる。ダイヤモンドを支配する強肩司令塔として、プロでどこまで打撃を伸ばせるかに注目したい。

動画版はこちら

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