浦和学院の内藤蒼は、打撃を最大の売りとする右打ちの捕手だ。
元々は投手兼外野手で、高校2年時に捕手へ転向した。中学時代にも捕手経験があるため、正確には“出戻りキャッチャー”になる。経験の浅さは残るものの、低い姿勢で安定して受けており、出戻り転向の割にはまずまず守れている。
最大の魅力は、速い球にも遅い球にも対応できるバッティングだ。打席の雰囲気はスラッガーに近いが、本質はパワーで押すというより、対応力で打つ巧打者タイプに見える。
さらに、セーフティスクイズやセーフティバントを上手く決め、足が特別速くなくても積極的に盗塁を狙う。走攻守のプレー全体に野球センスを感じる選手だ。
ただし、その万能感はプロでは怖さにも変わる。
捕手としては守備が特別良いわけではなく、外野手へ回して打撃だけで一軍を狙えるほどかも分からない。何でもできる一方で、すべてが中途半端になる可能性を抱えた候補でもある。

現時点でのドラフト予想
支配下下位~育成指名
支配下指名があっても不思議ではないが、現時点ではかなり微妙なラインだと考えている。
捕手として残れる可能性があり、打撃にも期待できる。ただ、捕手守備が確実にプロで通用するとは言えず、外野手として指名するには打力の見極めも必要になる。
有力な捕手候補が多い年ということもあり、支配下なら下位指名。現実的には育成指名も十分に考えられる。
プロで想定される役割
打てる捕手を目指しながら、複数ポジションへの展開も考える素材
まずは捕手として育ててみたい。
経験が浅い割には普通に守れており、打てる捕手として形になれば選手としての価値は一気に上がる。
そこで捕手が厳しいとなった場合は、最大の武器である打撃を生かして、外野手や一塁手へ回すことになるだろう。
※評価は記事作成時点のものです。
基本プロフィール
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 選手名 | 内藤蒼 |
| 所属 | 浦和学院 |
| 守備位置 | 捕手 |
| 投打 | 右投右打 |
| フォーム | スタンダード |
| 選手タイプ | 郡拓也 |
| ドラフト予想 | 支配下下位~育成指名 |
| キャッチフレーズ | 巧打で生きる出戻り捕手 |
能力査定

パワプロ風査定表
| 能力 | 査定 |
|---|---|
| 弾道 | 3 |
| ミート | D |
| パワー | E |
| 走力 | D |
| 肩力 | B |
| 守備力 | D |
| 捕球 | E |
特殊能力
| 特殊能力 |
|---|
| チャンスC |
| 対左投手B |
| 怪我しにくさC |
| バント○ |
| 送球E |
| キャッチャーE |
| 引っ張り傾向 |
| 積極盗塁 |
査定のポイント
内藤の査定で最も重視したのは、捕手としての完成度ではなく、打者としての上手さだ。
捕手守備は特別良いとは言えないが、全く守れない選手でもない。経験値不足と細かい技術の粗さを考慮し、キャッチャーEとした。
一方、打撃ではハイレベルな投手からもしっかり結果を残している。速い球に振り遅れにくく、遅い変化球にも崩されず対応できる。
体格や打席での雰囲気からはスラッガーに見えるが、飛距離よりも対応力を評価したい打者だ。
出戻り捕手としてはまずまず守れている
内藤は元々、投手兼外野手としてプレーしていた。
高校2年時に捕手へ転向したが、中学時代にも経験があるため、完全な初心者ではない。
実際の守備を見ると、低い姿勢で安定してボールを受けており、構えやリードもそれなりに板について見える。送球まで含めて特別良いとは言えないが、出戻り転向の割にはまずまず守れている。
キャッチャーEは、捕手として全く使えないという意味ではない。
高校から本格的に捕手へ戻った選手だけに、経験値が不足しており、細かい部分にも粗さが残っている。その点をプロ基準で厳しく見た査定になる。
二塁送球は最速1.8秒
二塁送球では、最速1.8秒という好タイムを記録している。
地肩の強さは明確に感じるため、肩力はBとした。
ただし、毎回1.8秒前後の送球を安定して出せているわけではない。捕球から送球までの動きやボールの正確性にはばらつきがあり、普段から盗塁を刺しまくる捕手ではない。
肩という素材はある。
それを捕手として安定して使える技術は、これから身につけていく必要がある。プロで捕手としてやっていける可能性はギリギリ残っているが、ここを楽観的に見るのは怖い。
最大の売りはバッティング
内藤を評価する一番の理由は、間違いなくバッティングだ。
非常に打撃の上手い選手で、ハイレベルな投手からもしっかり打っている。高校生投手の平均的なボールを打てるだけではなく、良い投手を相手にしても打席の形を崩されにくい。
速いボールには振り遅れにくく、遅い球にも上手く対応できる。
打席での雰囲気はスラッガーという感じだが、実際にはパワーで押すよりも、対応力で打つ巧打者タイプに見える。
ミートDは、高校生野手としてかなり高い評価になる。
左投手にも強い対応力
左投手に対する打率も高く、実際の打席を見ても得意としているように感じる。
右打者だから左投手に強いという単純な評価ではない。良い左投手を相手にしても、角度や変化に崩されず、自分のスイングへ持ち込めている。
その対応力を評価し、対左投手Bとした。
プロで同じように左投手を打てるかは別の話だが、少なくとも高校生の段階では明確な長所だ。
パワーよりも打者としての上手さ
通算本塁打は、それほど多くない。
それでも体格があり、捉えた時には長打を打てる力を持っている。しっかり打って走者を返せる4番打者だ。
ただ、現状はまだ金属バットの反発を使った打ち方にも見える。木製バットへ替わった時に、同じような飛距離を出せるかは分からない。
そのため、パワーはD寄りのEにとどめた。
内藤の評価の中心はホームラン数や飛距離ではない。
速球にも変化球にも対応できる、打者としての上手さだ。
4番打者でも小技が使える
内藤は、しっかり打って走者を返せる4番打者だ。
そのため、送りバントを命じられる機会は多くない。
ところが、試合ではセーフティスクイズを決め、自らセーフティバントを仕掛ける場面も見られた。
しかも、これが上手すぎた。
ただ当てて転がしたのではなく、打球の勢いを殺し、狙ったコースへ転がしている。機会自体は少ないが、印象に残る技術だったため、バント○を付けた。
強打者でありながら、小技でも試合を動かせる選手だ。
走攻守に感じる野球センス
足は特別速くないが、盗塁はそれなりに記録している。
機会があれば積極的に次の塁を狙い、単純な走力以上の働きを見せている。
体格が良く動ける捕手で、打つ、走る、守るというプレー全体にセンスを感じる。
投手と外野手を経験し、高校途中から捕手へ戻っても、それなりに形にしている。与えられた役割へ対応する器用さは高い。
バントや盗塁は、査定を華やかにするために付けたものではない。
内藤が持つ野球センスを表現するための特殊能力だ。
長所
内藤の最大の長所は、速い球にも遅い球にも対応できる打撃技術だ。
打席の雰囲気には強打者らしい迫力がありながら、実際のバッティングはかなり巧い。ハイレベルな投手を相手にしても、自分の形を崩されにくい。
左投手への対応力も高く、長打を打てるだけの身体もある。
さらに、捕手として最低限守れ、バントや盗塁もできる。複数の役割に対応できる野球センスと器用さも魅力になる。
アマチュアの選手として見れば、かなり使い勝手が良いだろう。
課題
内藤の難しさは、プロでは長所の多さがそのまま怖さにも変わることだ。
捕手としては、守備が特別良いわけではない。
打者としては上手いが、外野手へ回して打撃だけで一軍を狙えるほどかは分からない。
足も使えるものの、走力だけで一軍の枠を取る選手ではない。
何でもできる一方で、そのすべてが平均的な水準で止まれば、一軍で使う理由がなくなる。
捕手として守れない。
外野手としては打力が足りない。
この形になった場合は、かなり厳しい。
打撃が伸びれば、外野手や一塁手として生きる道もある。逆に打てなければ、ファームでも年々出番が減っていきそうな捕手になるだろう。
プロでの役割
プロ入り後は、まず捕手として育ててみたい。
捕手経験が浅い割には普通に守れており、最初から捕手を諦めるほど守れない選手ではない。
打てる捕手として形になれば、選手としての価値は一気に上がる。
ただし、捕手一本に賭けられるほど完成しているわけでもない。
捕手として厳しいと判断された場合には、最大の売りである打撃を生かし、外野手や一塁手へ回すことになるだろう。
内藤の育成では、捕手として守れるかを確認しながら、打撃の成長を止めないことが重要になる。
どのポジションへ進むにしても、打てることが前提だ。
選手タイプ|郡拓也
選手タイプは郡拓也。
捕手を中心にしながら、内外野を含めて複数のポジションをこなし、身体能力と器用さによってチームの中で出番を探す方向性が近い。
内藤の方が、高校時点では打撃を高く評価している。
ただ、捕手として残るのか、別のポジションへ広げるのか。本職をどこに置き、プロでどのような役割を作るのかという難しさまで含めると、郡が最もしっくりくる。
何でもできることは長所だ。
同時に、何を一番の武器にするのかが見えにくくなる怖さもある。
ドラフト予想
支配下指名があるかは、かなり微妙なラインだと考えている。
打撃型捕手として面白いものを持っており、捕手として残れる可能性もギリギリある。
ただし、捕手守備が明確な武器ではなく、外野手として評価するには、さらに打撃を伸ばす必要がある。
支配下なら下位指名。
現実的には、育成枠で指名し、捕手能力と打撃の両方を見極める形が合っている。
地元球団という意味では西武も候補に浮かぶが、個人的には巨人が育成枠で指名する姿が妙に想像できる。
まとめ
内藤蒼は、打撃を最大の売りとする出戻り捕手だ。
高校2年から本格的に捕手へ戻り、経験が浅い割にはまずまず守れている。肩も強く、最速1.8秒の二塁送球を記録している。
しかし、内藤の本当の魅力は捕手守備ではない。
速い球にも遅い球にも対応できる打撃技術。左投手にも強く、長打を打てる身体を持ちながら、セーフティバントや盗塁までこなす野球センス。
アマチュアでは非常に使いやすい選手だ。
一方、プロでは万能感が中途半端さへ変わる危険もある。
捕手で残れるのか。
打撃を伸ばして外野手や一塁手として生きるのか。
どちらの道を選ぶとしても、最後に内藤を支えるのはバッティングになる。
巧打で生きる出戻り捕手。
その巧さを、プロで明確な武器へ変えられるかが問われる選手だ。


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