中央大学・伊藤櫂人は、大学生トップクラスの飛距離を誇る右のスラッガー。
一発の魅力はかなり大きく、東都大学リーグでも長打力を発揮している一方で、打撃の粗さや守備位置の問題もあり、評価は「どこまで打撃を信じられるか」に大きく左右される選手だ。

現時点での指名順位予想
予想:ドラフト1位〜3位候補
右打ちのサード候補で、なおかつ一発のある大学生スラッガーという点はかなり魅力。4年春に成績を伸ばしており、このまま秋も打ち続ければ1位指名の可能性もある。
ただし、評価の幅は大きい。ミート面や変化球対応に課題があり、プロでサードを継続できるかも微妙なライン。打撃が本物と判断されれば上位、対応力に疑問が残れば2位〜3位あたりまで落ちる可能性もあるタイプだ。
※評価は記事作成時点のものです。
基本プロフィール
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 選手名 | 伊藤櫂人 |
| 所属 | 中央大学 |
| ポジション | 内野手 |
| 守備位置 | 三塁・一塁 |
| 投打 | 右投右打 |
| フォーム | スタンダード |
| 選手タイプ | 佐々木泰 |
能力査定

パワプロ風査定
| 弾道 | ミート | パワー | 走力 | 肩力 | 守備力 | 捕球 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 4 | E | A | C | C | D | D |
特殊能力
| 特殊能力 |
|---|
| 走塁A |
| 怪我しにくさB |
| プルヒッター |
| ローボールヒッター |
| 連発 |
| 対左投手E |
| 送球E |
| 三振 |
| 選球眼 |
| 強振多用 |
| 積極走塁 |
| 調子極端 |
査定のポイント
今回の査定は、アマチュア基準で能力を表現している。実際のゲーム査定を予想するものではなく、選手の特徴が分かりやすくなるように能力化している。
伊藤櫂人の最大の魅力は、やはり長打力。大学生トップクラスの飛距離を持つ右の三塁手で、当たれば大きく飛ばせるロマン砲タイプだ。現時点で大学通算本塁打も伸ばしており、4年春にはキャリアハイの成績を残している。
一方で、打撃の穴もはっきりしている。センスで広く対応する打者というより、タイミングが合った球を完璧に捉えて飛ばすタイプ。良くも悪くも、打撃の完成度よりスケール感で評価される選手だ。
打撃評価:大学生トップクラスの飛距離を持つロマン砲
伊藤の魅力は、何と言っても打球の飛距離。
引っ張った痛烈な打球を放つ打者で、弾道の高いアーチをかけるスラッガーの素養がある。長打力に関しては高く評価し、弾道4・パワーAとした。
基本的には広角に打ち分けるタイプではなく、引っ張り方向の打球が中心。真っすぐにはそこそこ強く、内寄り低めの球を得意とするローボールヒッターという見方になる。
ただし、単純に強く振れば飛ぶというタイプでもない。力むと差し込まれる場面があり、むしろ力が抜けた時の方が良い打球が飛んでいる。率を上げていくには、このあたりの力感やタイミングの取り方が重要になりそうだ。
長所
一発で試合を動かせる長打力
最大の長所は、試合を一振りで動かせるパワー。
大学生野手の中でも飛距離は上位で、プロ側から見ても「右の長距離砲候補」として評価したくなる選手だ。弾道4・パワーAにしたように、当たった時の打球はかなり魅力がある。
サードを守れる右打ちスラッガー
右打ちのスラッガーで、サードを守れる可能性がある点も大きい。
近年のドラフトでは、右打ちの強打者、特に三塁手候補は評価されやすい。伊藤も、サードを継続できるかどうかで価値が大きく変わる選手だ。
選球眼と出塁能力への期待
三振は多いが、何でも振り回すだけの打者ではない。打率に対して出塁率は高く、選球眼には期待できる部分がある。狙い球を絞り、球種やコースを決め打ちする形がハマれば、打率も上がっていく可能性がある。
先の塁を狙える走塁意識
俊足タイプではないが、走塁意識はかなり高い。
高校時代には、シングルを二塁打に、二塁打を三塁打にするような積極的な好走塁を見せていた。大学で三塁打が少ない点を考えると走塁Bでもよさそうだが、「常に先の塁を狙う」「一瞬の隙を突く」特徴を表現して走塁Aとした。
課題
ミート力と対応力
最大の課題はミート力と対応力。
一発の魅力は大きいが、三振が多く、センスで広く対応するタイプではない。タイミングが合えば完璧に飛ばせる一方で、緩急や外の変化球には脆さがある。
プロでは、インハイとアウトローをしつこく攻められる可能性が高い。強引に打ちにいくより、狙い球を絞って打つスタイルの方が結果につながりそうだ。
アウトローのスライダーへの対応
特にポイントになるのは、アウトローのスライダー。
右の長距離砲は、プロでは間違いなく外の変化球で勝負される。そこを見極められるか、あるいは追い込まれる前に仕留められるかで、打撃成績はかなり変わってくる。
サード守備の安定感
守備は、現状では大きな武器とは言いにくい。
サード守備は上手くも下手でもなく、それなりに守れるという評価。肩も極端に強いわけではなく、普通に捌ける一方で、安心感があるほどではない。守備範囲もそこそこで、エラーもそれなりにあるため、守備力はDとした。
プロで三塁を続けられるかは微妙なラインで、将来的には一塁や左翼での起用もあり得る。結局は、どれだけ打てるかが起用法を決める選手になる。
好走塁と暴走の境目
走塁は魅力だが、積極性が裏目に出るリスクもある。
先の塁を狙う姿勢は大きな武器だが、走塁ミスでアウトになると試合の流れを手放すこともある。好走塁と暴走は紙一重であり、プロでは状況判断の精度も求められる。
プロでの役割イメージ
プロでは、まず右の長距離砲候補として見たい選手。
サードで起用できれば価値はかなり高いが、守備位置は最終的に打撃次第。打てるなら三塁、一塁、左翼など、多少守備に目をつぶってでも起用される可能性がある。
理想は、下位打線からスタートして、徐々に中軸候補へ育っていく形。いきなり高打率を残すタイプではないが、狙い球を絞る打撃がハマれば、長打と出塁で存在感を出せる。
誰タイプ?
選手タイプは佐々木泰。
同じリーグで、同じような右の強打者として比較しやすいタイプ。低打率ながらも秋に盛り返して1位指名された佐々木泰のように、伊藤も秋にもう一度結果を残せば、上位評価が一気に固まる可能性がある。
ただし、現時点では対応力に課題があり、守備位置も打撃次第。佐々木泰タイプの右打ちスラッガーとして見つつ、どれだけ確実性を上げられるかが重要になる。
まとめ
伊藤櫂人は、大学生トップクラスの飛距離を持つ右のロマン砲。
弾道4・パワーAに置けるだけの長打力があり、タイミングが合った時の打球はかなり魅力的。サードを守れる右打ちスラッガーという点も、ドラフト市場では大きな価値になる。
一方で、ミート力、外の変化球への対応、サード守備の安定感には課題がある。プロでどの守備位置を任されるかは、最終的には打撃次第だろう。
現時点ではドラフト1位〜3位候補。秋も好調を維持できれば1位も見えてくるが、対応力に疑問が残れば評価が割れる。まさに、ロマンとリスクを併せ持つ右のスラッガーだ。


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