今回はドラフト候補からは脱線。
阪神タイガースが獲得した新外国人投手、アンダーソン・セベリーノを鑑定。
左のスリークォーターから150キロ中盤〜後半のストレートを投げ込む、かなり分かりやすいパワー系リリーフ。
公式には最速160キロとされているが、本人の自己申告では最速164キロ。
スピードガンの甘い球場での記録かもしれないが、ロマン込みで見ればかなり面白い左腕だと思う。
一方で、制球面にはかなり不安があり、四球から自滅するリスクもある。
ハマれば阪神のブルペンを助ける存在になるが、安定感という意味ではかなり怖さもある投手だ。

現時点での起用予想
予想:リリーフ起用/6回〜7回候補
いきなり勝ちパターンで使うには少し怖い。
まずはビハインドや6回〜7回あたりで試して、ゾーン内に強い球を投げ込めるかを見たい投手だと思う。
※評価は記事作成時点のものです。
基本プロフィール
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 選手名 | セベリーノ |
| 所属 | 阪神タイガース |
| 背番号 | 97 |
| ポジション | 投手 |
| 投打 | 左投左打 |
| フォーム | スリークォーター |
| 適性 | 先発△/救援◎ |
| 選手タイプ | キハダ |
能力査定

パワプロ風査定表
| 項目 | 査定 |
|---|---|
| 球速 | 164km/h |
| コントロール | F |
| スタミナ | E |
| 先発適性 | △ |
| 救援適性 | ◎ |
変化球
| 球種 | 評価 |
|---|---|
| ストレート | 150キロ中盤〜後半。左腕としては十分すぎる球速 |
| スラーブ | メイン変化球。カウント球にも決め球にも使える |
| サークルチェンジ | シンカー系の変化に近い球 |
| カーブ | 投球割合は少なめ |
特殊能力表
| 特殊能力 | 評価 |
|---|---|
| ノビC | 前でリリースするフォームで、表示以上に差し込める球質 |
| 球速安定 | 試合でも150キロ中盤〜後半を出せる |
| 奪三振 | 球威とスラーブで空振りを取れる |
| 重い球 | 被本塁打の少なさ、押し込む球威を評価 |
| クイックE | クイックは遅く、不安材料 |
| 抜け球 | 高めに抜ける球が目立つ |
| 四球 | 制球難による自滅リスク |
| 速球中心 | 基本はストレートとスラーブで押すタイプ |
査定のポイント
セベリーノの評価で一番大きいのは、やはり左腕としての球速。
公式には最速160キロとされているが、本人の自己申告では164キロ。
さすがにその数字は半分ネタ込みではあるが、実際の試合でも150キロ中盤から後半は出ている。
左投手でこれだけのスピードがあるのは、それだけで大きな武器だ。
さらに、上半身が前まで突っ込んでいくフォームで、リリースポイントも前。
球速表示以上にノビ感があり、打者の近くでボールを離してくるような見え方をする。
細かい制球で勝負する投手ではなく、球威で押し込んで空振りや詰まったゴロを取るタイプだと思う。
ストレート評価
ストレートはセベリーノ最大の武器。
左腕で150キロ中盤〜後半を投げられるだけでも魅力は大きい。
球速だけでなく、前でリリースするフォームもあり、打者からすると差し込まれやすい球に見える。
被本塁打が極めて少ない点も評価したい。
アメリカの打者に対しても球威で押し込めていると見てよく、甘く入っても簡単には持っていかれない強さがある。
ただし、ストレートの質だけで安心できる投手ではない。
コントロールはかなりアバウトで、右打者のアウトコースにフカす球や、高めに抜ける球が目立つ。
ボールカウントが悪くなると、少し抜いたストレートでストライクを取りにいく場面もあり、そこを狙われると怖い。
強い球をゾーンに投げ込める時は面白いが、置きに行き始めると一気に危なくなる投手だと思う。
変化球評価
メインの変化球はスラーブ。
左のスリークォーターから斜めに曲がってくる球で、投球割合も多い。
ストレートとの球速差は15キロ程度で、基本的にはストレートとスラーブの組み立てになる。
このスラーブはそこそこ曲がりがあり、制球もまずまず。
カウント球としても使えるし、決め球としても使えている。
真っすぐだけの投手ではない点は評価したい。
ただ、変化球で器用に組み立てるタイプではない。
主力として見るなら、ストレートとスラーブの二本柱で考えるのが自然だと思う。
カーブはあまり投げず、サークルチェンジはシンカー系の球に見える。
ただし、日本での実戦でどこまで使うかはまだ様子見になる。
制球評価
一番の不安は制球。
セベリーノは、コントロールで勝負する投手ではない。
コマンドはかなりアバウトで、細かくコースを突くタイプではない。
特に気になるのは、右打者のアウトコースにフカす球と、高めに抜ける球。
以前よりはかなりマシになっているようだが、それでも制球は明らかに悪い。
この手の投手で怖いのは、連打を浴びて崩れることよりも、四球を連発して自滅すること。
相手が振ってくるタイプならやりやすそうだが、待球されるとかなり面倒になりそうだ。
見られて四球が増えると、一気に投球が苦しくなる。
変にコースコースを狙わせるより、アバウトでいいからストライクゾーンに強く投げ込ませる方が持ち味は出ると思う。
クイック・走者対応
クイックは遅い。
ここは明確な不安材料だと思う。
ただ、左投手であることと、球自体がかなり速いことを考えると、そこまで気にすることは無い。
とはいえ、四球でランナーを出して、クイックの遅さで走られ、さらにストライクを取りに行って甘くなる。
この流れが一番怖い。
ランナーを出さないことが最大の対策になりそうだ。
阪神での起用イメージ
基本はリリーフ起用。
先発適性はかなり薄いと思う。
長いイニングを任せるタイプではなく、短いイニングで全力投球させる方が合いそうだ。
まずは6回〜7回あたり、もしくはビハインドの場面で強い打者相手に試して、ゾーンに強い球を投げ込めるかを見たい。
球威だけなら勝ちパターン級の夢はある。
ただし、制球面を考えると、最初から8回・9回を任せるのはかなり怖い。
長所
最大の長所は、左腕としての圧倒的な球速。
150キロ中盤〜後半を投げられる左のリリーフは、それだけで希少価値がある。
さらにスリークォーターから前でリリースされるため、打者からするとかなり差し込まれやすい球に見える。
被本塁打が少ない点も良い。
球威で押し込めており、簡単にスタンドまで持っていかれにくい強さがある。
スラーブもまずまず使えているため、真っすぐ一本の投手ではないところも評価したい。
課題
課題はかなりはっきりしている。
まず制球。
細かいコマンドは無く、四球で自滅するリスクがある。
次に抜け球。
高めに抜ける球が目立ち、ボール先行になるとストライクを取りにいく球が甘くなる危険もある。
そしてクイック。
左投手で球も速いため致命傷にはなりにくいかもしれないが、ランナーを出した後の投球には不安がある。
日本のストライクゾーンや審判との相性も重要になりそうだ。
際どい球をボール判定された時にイライラするタイプだと危険なので、そのあたりは阪神がリサーチした上で獲得していると信じたい。
誰タイプ?
ヤクルトのキハダタイプ。
左のパワー系リリーフで、球威で押し込みながら、多少荒れてもゾーン内で勝負できればハマるタイプ。
セベリーノも同じように活躍してくれると、阪神のリリーフ事情はかなり助かると思う。
勝ちパターン固定とまでは言わなくても、中盤から終盤のどこかで計算できる左腕になってくれれば、阪神としてはかなりありがたい補強になる。
まとめ
セベリーノは、左で150キロ中盤〜後半を投げられる、かなり魅力的なパワーリリーフ。
ストレートの球威、スラーブ、被本塁打の少なさを見ると、ハマった時のリターンは大きい。
一方で、制球は明らかに悪く、四球、抜け球、クイックの遅さと不安材料もはっきりある。
ゾーンに強く投げ込めれば戦力。
ボール先行で自滅するなら厳しい。
かなり分かりやすいタイプの新外国人投手だと思う。


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